youmatsu2003-03-24

窓の外を見ると桃の花のつぼみがうっすらと色づいている。もうすぐ眩しいピンク色の花を見せてくれそうだ。
まだ熱は少し有り、ボーっとした頭で物思いにふけっていると自分の中のある変化に気付いた。ここ数年来、心をとらえて放さなかった事柄から私は解放されているかもしれない。
枯れた花がいつまでも枝に下がっているように、私にとってはある意味病と言っても良い程の執拗な心の在り方だった。枯れた花は無様に風に揺られ地に落ちて土に帰る時を待っていたが、あるいはそうなったのかもしれない。
枯れ花を落とした風は中国への旅だったのか、新生活へ向けて京都を離れる心の変化だったのか分からない。ただ、この心の変化は私にはとても良い兆しだ。
長く私の枝先に有り続けた花よ、愛しい花よ、今は土に帰り新しい花を咲かせる養分となれ。