Big Fish

今週末はDVDレンタルが安かったので、2本見た。ビッグフィッシュとネバーランド。どちらもヒューマンドラマのカテゴリーに入るだろう。ビッグフィッシュは大ぼら話ばかりする父親に長年不信感を抱いていた息子と父親との心の交流を描いた映画だ。
映画の大半は父親のほら話の妄想シーンとなっている。現実にはありえない妄想の世界がファンタジーに溢れている。監督のティムバートンはシザーハンズ、最近ではチャーリーとチョコレート工場のようにファンタジーの映像化が得意だ。荒唐無稽な世界をユーモラスであり、温かくもある映像とすることによって、見る人の心を掴む。
ネバーランドはジョニーデップ主演の映画だったが、こちらも主人公が脚本家で舞台の仕事をしているために妄想の世界の映像化が挿入されているところが共通している。アメリでもそうだったが、人が思い描く出鱈目な想像の映像化は僕は好きなようだ。現実とはかけ離れた登場人物の心の中を映像化して物語の合間に挿入することで、かえって物語が現実味を持って行く。こういう映画こそ映画館で見たいものだ。