嫌な事件

最近人を監禁して肉体的苦痛を与えるひどい事件が連続している。父親とその女に痛めつけられ、栄養失調で脳に障害を持つまでにされた高校生。付き合っていた男に監禁されて拷問され亡くなった若い女性。
人間の尊厳をそこまで奪い尽くし、苦痛と恐怖に絶望しながら時間をかけて殺されるなんてどれほどひどいことだろう。どうしてこんな事件が起きるのかわからない。これらの事件の加害者のような狂った人間が出来てしまうことの原因は何なのか?生まれ育った環境、教育、金、ゆがんだ情報。まとめて社会といってしまっていいのか。事件の残虐性や犯人像、家族の悲しみだけを伝えるニュースにも何か物足り無さを感じる。やがて多くの事件に埋もれて記憶は薄れていく。
悲しい事件が少しでも少なくなるように、国も私たち一人一人も、その原因の真相に関心を持ち続けなければならない。自分が、もしくは自分の愛する人たちが巻き込まれないとも限らない。自分に子供が出来て、こんな世の中にこれから生まれてくると考えると躊躇せざるを得ない。決して他人事では済まされない。