京都での会食

京都に着くと大学に行った。12月に入り紅葉の季節は終わったと思っていたが、散りかけの紅葉も綺麗だ。大学の構内は休日で人も少なく、色付いた木々を見ていると学生のころの懐かしさというか、穏やかな気持ちになる。通学路に使ってた吉田神社の参道に足を伸ばし、上を見上げると赤や黄色に色付いたもみじが綺麗だ。太陽の光で透かし見た葉の裏側の色を見るのが好きだ。大学院の2年間住んだ下宿からの通学路は少しずつ色付く紅葉を毎日見ていたのだから本当に贅沢だったと思う。
2年前の夏に一ヶ月の交換留学に来ていたアメリカ人の友人が日本で研究をするため大学に帰ってきた。今回は1年半の滞在となる。再会はとても嬉しく、京都に帰ったら出来るだけ会おうと思った。自転車という共通の趣味で仲良くなり、一緒に練習に行ったり、自転車の小旅行に行ったりした。一期一会という言葉の使い方が正しいかわからないが、世界は広く国際化の時代といえども一生のうちで海外の人と友人になったり、交流したりという機会はそれほど多くないと思う。海外で生活する機会を得る人もそれほど多くはない。ほんの小さな縁でも日本が好きになって再び日本に来たいと思ってくれた友人に対して精一杯のもてなしをしたい。1年半は季節を2順はしない。この期間に日本の四季とそれに伴った行事などを体験して帰ってほしい。