小豆島

先週の日曜日小豆島に行って来た。
久しぶりに自転車に乗りたいと重い、できたら走りなれたコースではなく地図を見ながら見知らぬ道を走りたかった。
ちょうど土曜日に大学のクラブの飲み会があり京都に帰ることになっていたので、京都から車でアプローチできる場所を探して地図を開いた。ふと目に留まったのが小豆島。5年程前に一度行った事があり、とにかく急な坂が続いていたのを覚えている。傾斜18%の看板とブレーキが利かなくなった車が突っ込むための退避道(?砂が山状に盛ってある道?)がいくつもあったので特に印象に残っている。
思い立って急に行くことになったのだが、岡山まで行ってフェリーで一時間かけて島に渡るのは小旅行だ。
付き合ってくれたのはとーごさんだった。朝6時に迎えに行って、延々高速道路を運転し岡山の港についた。瀬戸内海はよどんであまり綺麗ではない。梅雨明け間近の曇り空だが、じっとしているだけで汗が出てくるような厚さだ。
ようやく島に到着してみるともう12時前だ。帰る時間を考えると14時半の船で引き返さないといけない。ほとんど滞在時間が無いがとにかく峠を目指して出発した。地図から傾斜のゆるいほうの道を選んだが、初めの数キロほどは普通の坂だったが、やがてなかなかお目にかかれない急坂に変わっていった。一番軽いギアで必死に力を入れるがほとんど前に進まない。見覚えのある18%の看板と退避道が現れ、もしかしたら5年前に通ったのもこの道かもと思いながら喘ぎ続けた。このくらいきつい坂が登るとほとんどペダルを力いっぱい押しているだけで、自転車は筋トレマシーンと化した。インターバルトレーニングのように次々と襲い掛かる激坂に二人とも無口でふらつきながら少しづつ前に進んでいった。
そんな状態を30分ほど続けると、ようやく展望台についた。天気さえよければ本州と四国とその間に広がる瀬戸内海が一望できたはずだが、残念ながらこの日は霞がかかり視界はいまいちだった。それでも激坂を登りきった達成感にひたりながらしばらくのんびりと過ごした。
帰りは時速80キロ近くのダウンヒルで一気にふもとまで下り、予定通りの船に乗ってのんびり昼寝を楽しみながら帰途についた。
その後の名古屋までの運転は辛く長かった。僕の頭の地図では岡山は神戸の隣くらいで、小豆島は淡路島のすぐ隣のはずだったけど予想外に遠かった。