森の中の海2

ようやく上巻を読み終えました。
やはり、宮本輝の小説は私は好きですね。話題の村上春樹アフターダーク宮部みゆきのサスペンスなども読んでみたいのですが、今はこの小説に夢中です。宮本輝が小説で表現したいと書いていたものに人間の生命力というものがあるが、この小説では震災をきっかけに様々な心の傷を抱える人たちが生きる力を取り戻していく様を物語の舞台となる奥飛騨の山小屋とそれを囲む森や生命力溢れる木々を通して描いている。

先週は出張で東京に行き、その後の土日も東京で過ごした。宝石やブランドの直営店が並ぶ銀座を回ったり、丸の内の丸善に行ったりしたが、本当に東京は物に溢れている。丸善は本ばかりでなく、海外の雑貨や小物など、興味をそそられる物ばかりで近くにこんな店があったらいいのにと強く思った。
仕事で夜が遅くなって本も読む時間が無くなってしまったら自分はどんどん退化していくような気がして不安だ。今はこの小説を読みながら心安らかでいよう。